魔物に食べられた跡なのか 類型:自然
  高池の虫喰岩(たかいけのむしくいいわ) 和歌山県古座川町
【奇岩の写真】

虫喰岩の全景。 道路の反対側は道の駅になっており,その駐車場から撮影できました。

虫喰岩の部分拡大。  (左)どうしても人の顔に見えてしまいます。
(右)大きな窪みの中に,小さな穴が無数に開いていて,葉っぱの「葉脈」のようにも見えてしまいます。

【参考】牡丹岩。 大きな窪みの中に小さな穴,は虫食岩と同じですが,下の方ほど穴は大きくなっているようです。
【謂われ,特徴,エピソード等】
  • 国指定の天然記念物である「高池の虫喰岩」は,蜂の巣状の模様や,いくつかの顔の表情のようにも見えます。
  • 穴のあいた小石に糸を通して願掛けをすると,耳の病気が治るとの言い伝えがあり,今でも願いのこもった小石が置いてあります。
  • また,この付近には,「守り犬」の伝説があります。
  • 古座川弧状岩脈の東端(現在の太地町)にいた,岩が大好物の魔物が,東側の岩から次々食べていました。
  • いよいよ「一枚岩」を食べようと噛みついた時,魔物が嫌う大きな犬が襲いかかってきたので,魔物は一目散に退散し,お陰で一枚岩とその上流の岩は食べられなかったのです。
  • 一枚岩より東側の「高池の虫喰岩」には,魔物に食べられた跡(タフォニ)が残っています。
【地形と地質の三次元イメージ】
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「20万分の1 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

【奇岩周辺の地形と地質】

  • 20万分の1 シームレス地質図に共起されている東西方向のベルトは,「古座川弧状岩脈(熊野コールドロン)」と呼ばれています。
  • 「古座川弧状岩脈」は,「熊野カルデラ」の南縁部を構成しており,その地質は「デイサイト・流紋岩の溶岩や火砕岩」と「花崗岩」です。
  • 資料によると,カルデラの推定規模は長径が40km超,短径が20km超とのことですが,長い間の侵食と風化によって開析が進み,カルデラの大部分と噴出物は消失してしましました。

【奇岩の特徴】

  • 「高池の虫喰岩」は,「流紋岩類火砕岩」の表面の開いた「大きな窪み」と,その中に分布する無数の小さな「穴」によって名付けられました。
  • 大きな窪みや無数の穴は,流紋岩類火砕岩(溶結凝灰岩か?)が,「塩類風化」を受けてできた「タフォニ」です。
  • タフォニは,表面から塩類を含む水が蒸発する過程で石膏などの微結晶が成長し,その時の膨張力によって岩盤の表面が剥がれ落ちてできます。
  • 「牡丹岩」の成因も,高池の虫喰岩と同じくタフォニによるものです。
【引用情報,お断りなど】
【引用情報】
【参考情報】
【お断り】
  • 奇岩の位置については,地図検索のページをご覧ください。
  • 旧版において掲載していた「周辺のジオサイトや観光地」と「交通概況」については,情報が陳腐化してきたことから削除しました。 メジャーな検索サイトのご利用をお願いします。
【奇岩の位置座標】

座標データ: 135.8263183 : 33.5399167
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