奈良県:金剛山東麓段丘の「きしの型集落」
集落や地形の特徴

台地・段丘,中位段丘面,段丘末端部,きしの型集落,集落空間

地形(標高段彩図)と都市圏活断層図の三次元イメージ
段彩図上で1回クリックすると,国土地理院の「1/2.5万 都市圏活断層図『五條第2版』(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

「二上山」から「大和葛城山」を経て「金剛山」に至る金剛山地は,大和と河内の国境です。 山体の主な地質は,中生代後期白亜紀の「花崗岩」です。
花崗岩はとても硬いのですが,風化に弱く「マサ」と呼ばれる砂へと変化し,大雨によって山麓まで運ばれ,扇状地を形成することが知られています。
本図のほぼ中心を南北に走る「金剛断層」は,れっきとした活断層で,動きは西側隆起の逆断層です。
すなわち金剛山地そのものが隆起する(傾動山地)ことになり,このため「葛城川」などの河川は,隆起のたびに河床勾配が急傾斜になります。
河床勾配が急傾斜化,すなわち「下刻侵食力の増大化」となり,扇状地は離水し深い侵食谷(開析谷)が形成されやすくなります。
微地形と集落空間 : きしの型集落(台地・段丘 > 中位面・高位面:末端部)

「中位段丘面」上の「伏見集落」は「南太田川」と「深谷川」という二つの谷によって断崖が形成されつつあるようです。
一方,「葛城川」も支流を含めて段丘面に対する大きな侵食力を持っているようです。

【微地形と集落空間】

  • 「齊木(1986)」によると,「きしの(上代語)型集落」とは「台地・段丘の高位面と中位面の末端部に位置し,台地・段丘の崖の上に沿いつつ形成された集落」のこととされています。
  • 編集部では,地形図に記載されている「赤色の矢印」付近の集落は,河川が削り出した断崖に面しているため,この「きしの型集落」に該当すると考えています。
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