岐阜県:神通川水系高原川,岩屑なだれ堆積面の「きしの型集落」
集落や地形の特徴

台地・段丘,岩屑なだれ堆積面,台地末端部,きしの型集落,集落空間

地形(標高段彩図)と都市圏活断層図の三次元イメージ
段彩図上で1回クリックすると,国土地理院の「1/2.5万 都市圏活断層図『船津』(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

高原川の流域には,大きな「V字谷」や「河成段丘」が形成されているのが特徴です。
特に,本図の範囲である旧神岡町(現飛騨市神岡町)には,4面程度の河成段丘面が存在することが知られています。
ただ,これらの段丘面はごく普通の河川堆積物からできているのではありません。
「焼岳火山」が約1万前に噴火した際に流出した「平湯川火砕流堆積物-Ⅰ」という,
「岩屑なだれ」が短時間のうちに運ばれてきて堆積した土砂で構成されているのです。
微地形と集落空間 : きしの型集落(台地・段丘 > 中位面・高位面:末端部)

本図の範囲内の平坦地に広がっているのは,市街地(主として住宅地)です。
これは,この町内にかつて「鉛」と「亜鉛」の鉱山が稼働しており,本図のすぐ北側枠外には精錬工場も存在していたため,
従業員と家族の社宅,さらには関係者の住居を多く建設する必要があったからです。 従って,自然発生的な集落ではありません。
その代わり,宅地となる平坦地は極めて重要で,段丘崖の際までもが開発された経緯があるのです。

【微地形と集落空間】

  • 「齊木(1986)」によると,「きしの(上代語)型集落」とは「台地・段丘の高位面と中位面の末端部に位置し,台地・段丘の崖の上に沿いつつ形成された集落」のこととされています。
  • 編集部では,地形図に記載されている「赤い目矢印」とその付近の町屋(集落)は,この「きしの型集落」に該当すると考えています。
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