埼玉県:秩父山地の入口にある「たをり型集落」
集落や地形の特徴

山地・丘陵地,山腹型緩斜面,たをり型集落,集落空間,地すべり地形

地形と古地形図の三次元イメージ
地形図上で1回クリックすると,埼玉大学の「今昔マップ on the Web(出典,下記)」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。

「青砂集落」や「丸山集落」が別荘地ではなく,昔ながらの集落であることを確認するために,5万分の1古地形図を参照しました。
(民家の位置が微妙に違いますが,これは古地形図が戦前に作成されたため,精度が最新のものよりも悪かっためと思われます。)
両集落を含む「502m峰」の東から南側の斜面は緩傾斜で,この斜面を整形して集落が造られています。
この緩斜面は古い年代に発生した地すべりの跡地です。
地すべりによって滑り落ちてきた「移動体」が,この場所で停止した結果,緩斜面となったのでしょう。
微地形と集落空間 : をたり型集落(山地・丘陵地 > 山腹型緩斜面)

本図に限定すると,標高約250m~約400mに,比較的高密度に民家が集まっています。
特に,標高400m付近に,数軒から十数軒の民家が集まった集落が点在するのも特徴と言えます。
飲料水と冬季の食糧確保がうまくいったから,このような場所でも生活ができたのだろうと考えています。
なお,東側を北流する「三沢川」の左岸には,「やまへ・すそみ型集落」が存在しています。

【微地形と集落空間】

  • 「齊木(1986)」によると,「たをり(上代語)型集落」とは「山地・丘陵地の山腹型緩斜面にあって,谷線から遠くに離れている集落」とされています。
  • 編集部では,地形図に記載されている「青砂集落」や「丸山集落」などは,この「たをり型集落」に該当すると考えています。
  • 積雪の多い地方よりも,比較的温暖な地方の山間部にしばしば見られる集落形態と言えるかもしれません。
【引用情報・参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【総合案内ページ】