山口県:青海島と青海湖
地形の特徴

潟湖(ラグーン),砂州,岩石海岸,海食崖,海食洞

地形と地質の三次元イメージ : 青海島(おうみじま)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「仙崎漁港」の目と鼻の先に浮かぶ「青海島(おうみじま)」の大部分は,中生代後期白亜紀(約9千万年前頃)に噴出した,
「デイサイト・流紋岩」の「大規模火砕流」が冷えて固まった「(溶結)凝灰岩」などでできています。
噴火した場所は,アジア大陸の東の縁でした。 その後,長い時間をかけて,今の日本列島の場所まで移動してきたのです。
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地形(標高段彩図)の三次元イメージ : 青海湖

「岩石海岸」が続く「青海島」で,この「青海湖」の前面が島で唯一の「砂州」が発達した場所です。
資料によると,砂州を構成する物質は砂では無く,直径50mmの「円礫」とのことです。 正しくは「礫洲」と呼ぶべきでしょう。
本州側の「仙崎砂州」と同じ沿岸流の仕業だと思われますが,どこから運ばれてきたのでしょうか。
なお,現在の砂州(礫洲)には,無数の「突堤」が建設されています。 礫の供給がほぼ途絶えている,ことを示しています。
なお,青海島の南東部で,「潟湖跡」と思われる場所が4箇所存在します(確証はありませんが)。
地形の三次元イメージ : 青海島中央部

冬の日本海は波が荒いことで有名です。 「青海島」でも,その北海岸は波の「ヤスリ」効果によって,様々な形に削り出されています。
断崖絶壁となった「海食崖」,無数にあいた「海食洞(洞門)」や,海中に屹立する岩峰群(岩礁)など,岩石海岸の特徴全てがそろっているようです
青海島の北海岸には,道路と名のつくものはありません。 唯一,島を横断して屏風岩を真上から望むことができる,遊歩道があるだけのようです。
詳しくは,青海島(おおみじま)〔日本の奇岩百景プラス〕をどうぞ。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 極めて大規模な噴火だったと見えて,マグマだまりが空っぽになって,青海島もろとも大きなカルデラ(コールドロン)が発生しました。
  • 陥没のショックなどで,カルデラ底には無数の亀裂が入り,そこをマグマが貫入してきました。 冷えて固まった岩石は「花崗岩類」です。
  • 溶岩や花崗岩は硬くて侵食に耐えやすいのですが,凝灰岩は比較的軟らかいので,侵食されやすい性質を持っています。
  • 噴火した当時に大きなカルデラが発生したこともあって,無数の亀裂も存在します。
  • このように複雑な地質構造を持っているため,陸地は極めて急峻であり,沿岸部は数多くの海食崖や海食洞などが存在します。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫96,地図の風景 中国Ⅱ 山口・島根・島根,pp.62-67.,そしえて刊,1981年7月20日
  • 周南公立大学・総合研究所 「中国地方の地形環境」 >  山口68 青海島北岸
  • 日本の奇岩百景プラス > 青海島(おおみじま)

【お断り】