北海道:サロマ湖(潟湖)
地形の特徴

・潟湖(ラグーン),砂州,砂丘,干潟,三角州

地形と標高段彩図の三次元イメージ(拡大版) : コムケ湖~サロマ湖~能取湖

左の紋別市から右の北見市にかけて,オホーツク海岸には「潟湖(ラグーン)」が数珠つなぎとなっています。
しかし,「湧別川」と「常呂川」の河口にだけ潟湖がありません。 両河川から運ばれて来た土砂が多すぎて,「潟湖」が埋まってしまったのでしょうか。
地形と地質の三次元イメージ : サロマ湖
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

湧別町,佐呂間町と北見市に跨る「サロマ湖」は,長大な「砂州」によって海から切り離された大きな「潟湖(ラグーン)」です。
砂州の中ほどの2箇所で海とつながっているので,分類上は「汽水湖」でしょう。
更新世後期の「湖成段丘堆積物」が存在することから,サロマ湖の形成は10万年より前ではないか,という説があります。
ほぼ真ん中の「トップウシベツ川」に平行する推定断層を境として,東側(右側)と西側(左側)では,地形が全く異なります。 不思議です。
地形の三次元イメージ : サロマ湖(西部)

サロマ湖に注ぐ「芭露川」の河口には大きな「三角州」ができており, かつて大量の土砂を押し出したことがわかります。
その三角州の沖には干潟が存在します。 次の三角州候補かもしれません。
「サンゴ岬」近くには,「鵜沼」と後背の湿地の原因となった小さな「砂州」が延びています。
この湿地には,「能取湖」で有名となった「アッケシソウ」の群落が存在するそうです。
地形の三次元イメージ : サロマ湖(中部)

「トップウシベツ川」の東側,「幌岩山」の標高は約376mです。 この値は「サロマ湖」周辺での最高点になります。
この付近の「分水界」がサロマ湖に近いこともあって,川の流れる方向が,例えば「床丹川」などど全く逆になっています。
➡ 幌岩山周辺で,「知来川」のように南流する川は全て「佐呂間別川」に合流し,サロマ湖の東端でサロマ湖に注ぎます。
地形の三次元イメージ : サロマ湖(東部)

「サロマ湖」の東端に流入している「佐呂間別川」の河口近くには,サロマ湖最大の干潟が広がっています。
サロマ湖が入江が潟湖になる過程で必要だった,閉塞用の「砂」を供給した河川の一つだったのかもしれません。
「常呂川」の流域について,「大島ほか(1966年)」によると,この低地もかつては海あるいは「潟湖」だったとされています。
現在は陸地化していますが,それだけ常呂川の土砂運搬力が大きかったのでしょう。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 潟湖(ラグーン)とは,「海跡湖」の一種ですが,比較的水深の浅い湖を指します。
  • また,潟湖は基本的に「塩湖」を指し,コムケ湖やサロマ湖がこれに分類されます。

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