愛媛県:由良半島(リアス海岸)
地形の特徴

リアス海岸(沈水海岸),海食崖,海食洞

地形と地質の三次元イメージ : 由良半島及び周辺部
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

宇和海南部「由良半島」の海岸は,完新世の海面上昇による「リアス海岸」のため,極めて複雑な形状を呈しています。
海岸は急峻な岩礁海岸(岩石海岸)であり,一部は波浪による侵食を受けて「海食崖」となっています。
黒潮の分流が流れ込むことで海水温が高いこと,湾が複雑なため波が穏やかであることから,内湾を中心として,日本有数の「真珠養殖場」となっています。
地形の三次元イメージ : 由良半島の中央部

長さが13kmもある「由良半島」ですが,幅は馬の背状態が続くほど狭く,特に最も狭いところは「船越運河」が掘削された幅約150mです。
海面上昇で,由良半島が沈水する前の脊梁尾根の状況がそのまま反映しているのでしょう。
いくつかの湾では「砂(礫)浜」となっていますが,これはもちろん沈水してからの堆積作用によるものです。
地形の三次元イメージ : 由良半島の先端部

由良半島の南側(図の下側)は,太平洋に向いています。
台風など,強風時の波浪によって,沈水した斜面が削られて「海食崖」が形成されています。 約1万年間の侵食によるものです。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第1集 新装版 -危機にある地形-,p.185,古今書院刊,2000年12月8日
  • 地形地質ポータルサイト > 地形のおはなし > リアス海岸  [事務局が作成した解説書です。]
  • 日本の地形千景プラス > 宇和海海中公園(リアス海岸)

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