島根県:飯梨川河口の巨大三角州
地形の特徴

マッドランプ,三角州,砂嘴

地形(標高段彩図)と地質の三次元イメージ : 飯梨川の三角州とマッドランプ出現地点
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  • 「飯梨川」の上流域には,良質な「砂鉄」を含む「花崗岩」が分布しているため,たたら製鉄と「鉄穴流し」が盛んに行われました。
  • 砂鉄を取った後の「マサ」は廃棄物として,水と一緒に下流に流されたため,広大な「扇状地」や「三角州」が形成されました。
  • 「島根大学資料(下記)」によると,鉄穴流しの期間中であった約150年の間に,河口が約780m前進したとあります(下図参照)。
    人工的な三角州なので,結果的に埋立地を作ったことになります。
  • このように,上流での鉄穴流しが三角州形成の主原因であるため,地質図でも扇状地と三角州は共に「記号v」で表記されていて,明確ではありません。
  • 当然,「ヤマタノオロチ」伝説のように,飯梨川も暴れ川であったハズで,洪水防止のために堤防を築いて河道を固定化する工事が行われたと思われます。
  • 飯梨川は「矢田橋(地図範囲外)」付近で平野(扇状地~三角州)に出ます。 天井川区間は,この矢田橋付近から始まっているようです。
    飯梨川の推定扇状地区間については『鉄穴流しによって形成された飯梨川の天井川』を参照してください。
標高段彩図と治水地形分類の三次元イメージ : 飯梨川の三角州とマッドランプ出現地点
三次元地形図上でマウスクリックすると,国土地理院発行の「治水地形分類図・更新版」を表示します。 ダブルクリックで元に戻ります。
  • 通常,「マッドランプ」とは,アメリカの「ミシシッピ川」の河口にできる「泥の島」のことです。
  • 他に例が無かったのですが,1991年に「飯梨川」の河口に突如出現しました。
  • 以下のように,飯梨川は天井川なので実に高い堤防に挟まれています。 このことと,マッドランプとの間には,何か関係があるのでしょうか?
  • 飯梨川で目を引くのが「堤防の高さ」です。 天井川と言うこともあって,川裏(扇状地~三角州)側との標高差は実に6m~7mもあります。
  • 一方,川表の河床と川裏との標高差は1m程しかありません。 豪雨の際,飯梨川の水位は相当高くなることがわかります。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「飯梨川」は,「中海」に直接注ぐかなり大きな河川ですが,独立水系ではなく「斐伊川水系」です。それは,中海そのものが斐伊川だからです。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】