沖縄県:今帰仁村 赤墓
地形・地質の特徴

琉球石灰岩,鍾乳洞,波食,ノッチ

地形と地質の三次元イメージ(産総研・1/20万 シームレス地質図)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「赤墓」は,いわゆる「今帰仁城」の近くにあります。 砂浜と石灰岩の磯が交互に並んでいるので,砂浜はそれ程広くありません。
見方によっては,プライベートビーチ的な感覚があって,投稿者自身,沖縄本島で一番好ましい海岸でした。
【現場写真】 今帰仁村,赤墓ビーチ

「赤墓」のある沖縄県今帰仁村の「赤墓ビーチ」。 この写真を撮った時は,「依田浜」と言って,こんなしゃれた名前では無かったような?・・・。

尚円王の弟である「上間大親」の拝領墓と,説明板には記載されていました。
鍾乳洞を利用したお墓で,琉球ではごく一般的な様式のお墓です。

「赤墓ビーチ」と西隣にある「カネシパマ」を分ける,小さな岬にも洞窟(鍾乳洞)があいていて,お墓として利用されていました。
なお,左右のガマ(洞窟)は同じではありません。
【閑話休題】 近くの奇岩

「親泊海岸」にある石灰岩群です。 元々は,本島と繋がっていた小さな岬だったものが,
波と生物の侵食,および海水の溶食によって,このような形へと姿を変えたのでしょう。

「カネシパマ」の「(仮称)アイロン岩」です。 波などの侵食と海水の溶食によってできた「ノッチ」が見事です。
【記事】

【記事】

  • 縄県本部半島今帰仁村の海岸は,琉球石灰岩の崖とサンゴ砂の白い砂浜です。
  • この付近の石灰岩の崖は,平和祈念公園のある南部地方と異なって,写真のように高いところでも数m程度です。
  • 赤墓は,その琉球石灰岩に自然形成されたガマ(鍾乳洞)を利用して作られた古い形式のお墓です。
  • この付近の海岸は,美ら海水族館から車で20分ほどのところにありますが,今帰仁城の他に目立った観光スポットが無いためか観光客がいないので,非常に静かで散策するには良い所です。
  • 最近,民宿やプチホテルなどが建築され,往事の静けさは無くなりつつあります。

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【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

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