富山県・岐阜県:跡津川断層
地質の特徴

活断層,新規断層地形

投稿者による露頭写真とその説明 : 跡津川断層[富山県側]

【投稿者:岩松 暉氏】

  • 跡津川断層は立山カルデラを東端とし,岐阜県白川村まで走る右横ずれの活断層です。
  • 発掘調査によれば,約1,100年間隔で動く「活動度A級(1,000年に1~10mずれる)」の活断層とのことです。
  • 安政の飛越地震(1858年)は,この断層が動いて発生したと考えられています。
地形と活動セグメントの三次元イメージ : 跡津川断層[核心部]
「跡津川断層」は右横ずれ断層です。 断層線の上側が,右側に大きくずれています。
ずれの速度は千年間に2~3mと推定されていますが,活動間隔が2500年ほどなので,一度活動すると最大8m程度ずれると考えられています。
都市圏活断層図の三次元イメージ : 有峰ダム~大多和峠

「跡津川断層」は,人工湖である「有峰湖」の真ん中を突っ切り,更に「大多和峠」を超えて岐阜県へと続いています。
都市圏活断層図の三次元イメージ : 太多和峠~神岡町土地区

手前側の「岐阜県」側には,「跡津川断層」という名前の由来となった「跡津川」という「高原川」の支流が横たわっています。
都市圏活断層図の三次元イメージ : 土地区~宮川町菅沼地区

高原川は,「跡津川断層」によって2.5kmほど水平にずれています。
都市圏活断層図の三次元イメージ : 菅沼地区~宮川町林地区

「高原川」を離れた「跡津川断層」は,標高1200mほどの山地に鞍部を作りながら南西方向に走り,
やがて神通川の支流「宮川」に達します。 宮川は約7.5kmにわたって,跡津川断層に沿って流れます。
都市圏活断層図の三次元イメージ : 林地区~河合町羽根地区

「跡津川断層」は宮川から離れると,その枝谷の「小鳥川」に沿って南西方向に延びてゆきます。
その後は「天生峠」を超えて白川村に達しますが,そこで忽然と姿を消します。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質百選:跡津川断層」と「日本の地質案内:跡津川断層」を統合したものです。