青森県:八戸キャニオン(石灰岩鉱山)
地質の特徴

・石灰岩,露天坑,セメント材料

投稿者による写真とその説明

【投稿者:塩﨑 功氏】

  • 青森県八戸市松館地区にある住金鉱業(株)の露天掘り石灰石鉱山である。 別名,八戸キャニオンとも呼ばれている
  • 地表面から最深部までは約240m(海抜-135m),最大直径は南北で約1800m,東西で約800mである。
  • 本地域では,約2億年前(注 中生代後期三畳紀~前期ジュラ紀)に生息していた大型の二枚貝であるメガドロンの化石が見つかっている。
地形の三次元イメージ:石灰岩の露天掘り鉱山[事務局作成]
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「八戸キャニオン」付近の基盤は,古生代ペルム紀(約2.9億年前)~中生代後期ジュラ紀(約1.6億年前)に,大洋底で形成された「堆積岩」です。
それが,中生代後期ジュラ紀~同前期白亜紀(約1億年前)に,大洋プレートの沈み込みに伴う「付加体」となって日本列島に流れ着いたものです。
極めて硬い岩石なので,近くの「新井田川」の流域では,数多くの採石場が稼働しています。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 本鉱山は,2021年5月現在「八戸鉱山株式会社」として営業しています。
  • 「八戸キャニオン」は見学することができます。 見学場所の情報はこちら

【引用情報】

【参考情報】

  • 応用地質:第47巻,第2号,2006年。 事務局注 インターネット公開されている同号の論文の中に,該当するものがありません。

【お断り】

  • 本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質案内」を基にして,事務局が「三次元地形図」,「三次元地質図」や若干の記事などを追加したものです。