沖縄県:与座岳
三次元地形モデル:与座岳~八重瀬嶽
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

本イメージの範囲のほぼ全ては,地形学的には「海成段丘面」になります。
一方,地質学的には,新生代新第三紀中新世~鮮新世(約600万年前頃~250万年前頃)に,海底で堆積した「泥岩(島尻層群)」と,
その上位に発達した,第四紀更新世(約200万年前頃~約15万年前頃)の「琉球石灰岩層」で出来上がっています。
最も特徴的なのは,北西から南東に延びる,無数と言っても良いほどの「断層」が存在することです。
【参考情報】 荒崎~与座岳間の地形断面

南部戦跡の地は,数多くの断層によって切り裂かれていることがわかります。
断層が無かったら,与座岳の高さは300mを優に超えていたかもしれません。
断層崖の直下(図右側:北東)は,500mほど平地となっていますが,洪積世から現世に掛けて土砂が堆積したためでしょう。
「It17」などはガマ(鍾乳洞:防空壕)の固有番号です。 詳しくは「日本の地形千景 > 沖縄県のガマと地下壕:糸満市」をどうぞ。
空撮:与座岳と南部戦跡

数多い幅の狭い森(断層崖の上部)が横方向,あるいは縦方向に伸びています。 その多くは南側が上昇しています。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】
 ・国土地理院 > 地理院タイル(地形図,5m・10mDEM)  国土地理院利用規約
 ・産業技術総合研究所・地質調査総合センター > 20万分の1 シームレス地質図

【参考情報】
 ・目崎 茂和氏 > 琉球石灰岩の地形と利用