千葉県:亀山湖及び周辺に残る河川侵食地形(環流丘陵と穿入蛇行)
地形の特徴

穿入蛇行,蛇行切断,環流丘陵,側方侵食,川廻し(河川改修)

地形と地質の三次元イメージ: 亀山湖及びその周辺部
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

房総半島の先端部に近い「亀山湖」周辺の「小櫃川」流域は,数多くの「穿入蛇行」と「環流丘陵」が存在することで知られています。
亀山湖の上流は,新第三紀中新世から鮮新世(約600万年前頃)の「砂岩泥岩互層」ですが,
亀山湖を含む下流域は,第四紀更新世(約150万年前頃)の「海成層(砂岩,泥岩あるいはそれらの互層など)」です。
極めて新しい時代に海底で堆積した岩石のため,河川の侵食に対する抵抗力が弱かったのでしょう。
標高段彩図の三次元イメージ : 亀山湖及び笹川上流部

図左下の細長い三形状の部分は,元々は「笹川」の「穿入蛇行」によって形成されました。
狭隘部に「隧道」が掘られた結果,環流部は強制離水させられて田圃と化しました。この地方では,人工的な短絡工事を「川廻し」と呼んでいます。
標高段彩図の三次元イメージ :亀山湖及び小櫃川上流部

(1)「亀山ダム」の左岸に存在する「環流丘陵」の環流部標高は約96mです。一方,ダム下流のそれは約50mとかなり低く,標高差は50m近くもあります。
従って,この環流丘陵の形成は,かなり古い時代であることがわかります。
(2)亀山湖から「小櫃川」上流には,連続する2つの環流丘陵が存在します。
「稲ヶ崎地区」に隣接する下流側のケースは,細長い「穿入蛇行」の根元が切断したものです。
「折木沢」地区で扇型を呈する上流側のケースは,環流部の最高点が標高約98mなので,亀山ダム近くの環流丘陵と同時期に形成されたものかもしれません。
標高段彩図の三次元イメージ : 小櫃川本流(亀山湖の下流)

本図の範囲は「亀山湖」の下流域です。
(1)「大中」地区で双頭型の「環流丘陵」は,環流部の最大標高差が約28m(77m-49m)ありますが,亀山ダム左岸のそれに比べると約半分です。
「穿入蛇行」であった期間が短かったのかもしれませんが,詳細は不明です。
(2)図中央上部の環流丘陵では,環流部と現河床との標高差は10m未満です。完新世になってからの環流丘陵かもしれません。
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