新潟県:焼山火山の溶岩流・火砕流地形
地形の特徴

火山地形,溶岩流,火砕流,活火山,ガリー

地形と地質の三次元イメージ : 焼山火山
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  • フォッサマグナの北端部に位置する焼山火山(2400m)は,火打火山(2462m)及び妙高火山(2454m)と共に「頸城三山」の一角をなしています。
  • フォッサマグナ北端部を構成する地層は,「新生代・新第三紀・中新世(約2千万年)」以降の主として堆積層なのですが,焼山火山の火山活動の開始は約3万年前と,非常に新しい「活火山」です。
地形の三次元イメージ : 焼山火山の南側斜面
  • 「焼山火山」の噴出物のうち,南斜面に流出した溶岩流の代表例は以下の2例のようです。
  • ① 真川溶岩流(A): 約3000年前に,焼山山頂と富士見峠の中間点付近から地獄谷の直上にかけて分布する,比較的初期の溶岩流です。
  • ② 円頂丘溶岩流(B):西暦1361年に,焼山頂上から噴出した溶岩流です。 この溶岩が噴出した後で,溶岩円頂丘が形成されました。
地形の三次元イメージ : 焼山火山の北側斜面「大谷火砕流堆積物Ⅱ」地形


  • 「賽の河原(G)」付近の堆積物は,西暦1773年に噴出した「大谷火砕流堆積物Ⅱ」です。
  • 河川水による「ガリー侵食」が激しい,という特徴があります。 いずれ,富士山の「大谷崩れ」のようになってしまうのでしょう。
  • 西暦887年頃に噴出した「前山溶岩流堆積物(C)」は,流下距離約6.5km,最大幅約1km,最大層厚0.2kmという,焼山最大の溶岩流です。
    明瞭な「溶岩じわ」や「溶岩末端崖(X)」など,特徴的な地形を示しています。
  • なお,この溶岩末端崖(X)は,「火打山川」の侵食によるものと思われます。
【参考】フォッサマグナ概論
  • ドイツ人の地質学者「エドムント・ナウマン」が命名したとされている「フォッサマグナ」とは,ラテン語で「大地溝帯」を意味する言葉です。 その大まかな範囲図を左に示しました。
  • フォッサマグナを挟んでいる両側(例飛騨山脈や越後山脈)は,基本的に日本列島がアジア大陸の一部であったころに形成された大地です。 構成する地層の例は,古生代(4億年以上前)の蛇紋岩や泥岩などです。
  • その後,ユーラシアプレートの動きにつれて今の位置にまで移動してきましたが,その移動中にも,中生代(8.5千万年前)のデイサイト類や花崗岩類などが新たに形成されました。
  • そして,移動の最終段階で,日本列島は北と南に分かれてしまいました。 分かれた中間には新しい堆積層が形成されると共に,プレート境界の影響により新たに火山が活動し始めました。 この中間が「フォッサマグナ」なのです。
  • 従って,フォッサマグナを構成する地層は「新生代・新第三紀・中新世(約2千万年)」以降となります。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 1974年(昭和49年)7月28日に発生した「水蒸気爆発」では,噴火による噴石により,植物の調査中だった千葉大学学生3人が犠牲になりました。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】