北海道:支笏湖カルデラと樽前火山,風不死火山及び恵庭火山
地形の特徴

・大規模火砕流,カルデラ,カルデラ湖,後カルデラ火山,火山活動,樽前山,風不死岳,恵庭岳

地形と地質の三次元イメージ
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  • 新生代第四紀後期更新世(約4万年前頃に),「支笏火山」が噴出した大量の流紋岩質の噴出物は「大規模火砕流」となって,白老町~苫小牧市~千歳市一帯を埋め尽くしました。
  • その結果,山体部の支えが無くなり,直径約12kmのカルデラが形成しました。
  • その後,後カルデラ火山として,カルデラ内に「風不死岳」と「恵庭岳」が,南東のカルデラ壁上に「樽前山」が噴出したため,ほぼ円形だったカルデラが鼓のような形状となり,そこに水が溜まって「支笏湖」となりました。
  • 「支笏カルデラ」の南西外側には,広大な「社台台地」が広がっています。
    これらは全て,「支笏火山」による「大規模火砕流(地質名:溶結凝灰岩)」によって形成されました。
  • 社台台地を下界から眺めると,「テーブルマウンテン」か「メサ」のようにも見えると想像します。
  • 白老町の「白老川」や「社台川」は,その台地に食い込むような激しい「谷頭侵食」を行っています。
地形の三次元イメージ : 樽前山と風不死岳
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  • 「樽前山」と「風不死岳」は,「支笏カルデラ」の「後カルデラ火山」です。
  • 樽前山は,約9000年前に支笏カルデラ壁のほぼ真上で活動が始まりました。 休止期間を挟んだ17世紀と18世紀の噴火で,山頂火口が形成されました。
    1909年の活動では,「火口原」の中に「溶岩円頂丘」が出現しました。 なお,現在も,山頂では噴気・地熱が認められています。
  • 風不死岳は,約2万6千年前頃から支笏カルデラの中で活動を開始しているので,中央火口丘と言えなくもありません。
    有史以来活動したことがわかっていますが,侵食が進んでいることから,活動は控えめだったと思われます。
地形の三次元イメージ : 恵庭岳
  • 「恵庭岳」は,「支笏カルデラ」の「後カルデラ火山」です。 約2万年前に支笏カルデラ壁内側で活動が始まり,山体が形成されました。
  • 休止期間を挟んだ17世紀に,山頂で「水蒸気爆発」が発生し,山頂の東側が崩壊して「爆裂火口」が出現しました。
  • 山体崩壊による「岩屑流」は,深い侵食谷を形成しつつ,支笏湖に達しています。現在も,その傷跡を確認することができます。
【地上写真】 支笏湖と風不死岳,樽前山と恵庭岳

(上)湖水橋近くのポロピナイ園地からの,手前側風不死岳と半分だけの樽前火山です。 湿気が多くクリアではありませんでした。
(下)「モラップ」からの支笏湖と恵庭岳です。 山頂より右側の傾斜が緩いのは,17世紀の爆発で山体崩壊が発生したせいかもしれません。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 支笏湖の諸元は,最大直径が約12km,湖面の平均的な標高は248m,最大水深は約360mです。
  • 当該地区には,旧北海道開発庁が1957年に発行した「5万分の1 地質図幅『樽前山』」が公開されていますが,2010年に発行された「3万分の1 樽前火山地質図」には,地質図幅『樽前山』の情報が引用されていないため,本ページでも地質図幅『樽前山』の引用を差し控えました。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】