鹿児島県:桜島火山の火山地形
  (日本の地質百選:桜島)
地形の特徴

・活火山,火山地形,噴火口,溶岩流,火砕流,ガリー侵食

地形と地質の三次元イメージ : 桜島火山
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/2.5万 桜島火山地質図(出典,下記)」を表示します。

1914年(大正3年)1月12日に始まった「桜島火山南岳山腹」の噴火によって,大量の溶岩流(大正溶岩)・火砕流,
軽石・火山灰などが噴出し,桜島は大隅半島と地続きになりました。     凡例はこちら
地形の三次元イメージ : 桜島火山360゜
‼画像クリック‼    画像(3D地形モデル)をクリックすると,拡大図をを表示します。

本ページ作成時点で,最も活動の激しい火口は「南岳」とその側火口である「昭和火口」です。
「北岳」の西側斜面には,規模の大きな「ガリー侵食」が進み,砂防堰堤などの対策工事が行われています。
【現場写真】 昭和火口の小噴火

気象庁の観測によると,2010年当時は,南岳頂上火口では噴火は発生しませんでしたが,「昭和火口」では活動度の高い状態が続き,
3月は135回,4月は105回の爆発的噴火が起きていたそうです。 この噴火は,その中の一つでした。
【現場写真】 北岳南斜面の大崩壊

北岳の真西に位置する「湯之岳展望台」からの展望です。 角のように見えるのは,北岳火口の西に続く「1046mピーク」です。
溶岩か火砕岩でできた山であったとしても,時間をかけると雨によって崩れてしまう,という見本だと思います。
【記事・参考情報など】

【記事】
 ・近代日本で,最も規模の大きな噴火を繰り返す「桜島火山」。 近くに,県庁所在地が存在し,度々の被害にも屈せずに市民生活が続けられています。
  噴火による災害よりも,火山による恵の方が大きい,からなのでしょう。 ひとえに,壊滅的な爆発噴火の無いことを,願うばかりです。

【引用情報】
 ・国土地理院 > 地理院タイル(地形図,5m・10mDEM)  国土地理院利用規約
 ・小林 哲夫・味喜 大介・佐々木 寿・井口 正人・山元 孝広・宇都 浩三 : 2.5万分の1 桜島火山地質図(第2版)
     産業技術総合研究所・地質調査総合センター,2013年
  三次元地質図の作成に使用した火山地質図は,産業技術総合研究所・地質調査総合センターから公開されている「地質図ラスタタイル」です。

【参考情報】
 ・国土交通省・九州地方整備局・大隅河川国道事務所 > 桜島の歴史
 ・内閣府・防災情報のページ > 第2章 大正噴火の経過と災害
 ・気象庁 >火山 > 桜島

【お断り】
 ・本ページは,旧GUPIのウェブサイト「地質情報ポータルサイト」で公開されていた「日本の地質百選:桜島」と「日本の地形千景+α:桜島火山の
  火山地形」を統合したものです。