日本のゼロメートル地帯
     (関東平野,新潟平野,濃尾平野,大阪平野,高知平野)
地形の特徴

海抜ゼロメートル,海水準以下,地盤沈下,浸水想定区域,高潮,洪水,津波

日本のゼロメートル地帯:関東平野
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関東平野における「海抜ゼロメートル地帯」は,東京都の「江東デルタ地帯」を中心とした約116平方キロメートル(km2)に広がっています。

国土地理院の標高値を検索した結果,最も低い値は「-5.5m」でした。
この場所は貨物鉄道線の「架道橋アンダーパス」なので,雨量によっては排水が間に合わないかもしれません。
一般の道路上では「-2.9m」が最低のようです。
なお,全ての場所を調査したわけではないので,この他に標高の低い場所があるかもしれません。
日本のゼロメートル地帯:新潟平野
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新潟平野には,広大な「砂丘」が連なっています。
「信濃川」は砂丘を突っ切って海への出口を作りましたが,砂丘の影響により広大な「後背湿地」が広がってしまいました。

信濃川の河口近くにある「鳥屋野潟」は,標高が「約-5m」と超低いのですが,その周囲は-1m未満の場所が殆どです。
これに対し,若干上流の左岸部には,砂丘の影響でしょうか,「TP-1.5m」を超える低地が広がっています。
日本のゼロメートル地帯:濃尾平野
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日本の「海抜ゼロメートル地帯」で,最も面積が広いところは「濃尾平野」です。 江戸時代に形成された「輪中」で有名な場所です。
「木曽川」,「長良川」と「揖斐川」の形成した「三角州」が如何に広大であるかがよくわかります。

濃尾平野で最も標高が低い場所は,愛知県「弥富市」で,概ね「TP-2.5m」前後あります。
昔からの住居は,河川の周辺に自然発生した「自然堤防」の上にできていることがわかります。
日本のゼロメートル地帯:大阪平野
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主として「淀川」や「木津川」の形成した「三角州」の部分が「海抜ゼロメートル地帯」です。
戦後になって造成された「埋立地」は,計画的にゼロメートル地帯を避けてきたため,大阪湾上に浮かんでいますが,却って標高は高くなっています。

「ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)」の人工地盤は,標高が5m近くもあります。
高潮の襲来を避けるための高さだと思われます。
日本のゼロメートル地帯:高知平野
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西進して来た「国分川」は,高知市中心部を過ぎると90度左折して「浦戸湾」に正対しつつ南流します。
南流部より西側は,「鏡川」と「久万川」の「扇状地」で,比較的標高が高い傾向にあります。
一方,東側は国分川など中小河川の「三角州」となっているようで,いわゆる「海抜ゼロメートル地帯」となっています。

南流する「国分川」の東側で最も標高が低いのは,自動車専用道路付近の「-0.7m」です。
一方,堤防の高さはおおむね2.4m程度で,他の地域に比べてかなり低いようです。
【記事・引用情報・参考情報】

【記事】

  • 各図中に記載した標高は,国土地理院の「標高API」を利用して求めた推定値であって,現地測量による確定値ではありません。
    また,図化の過程で必ずしも正しい位置にプロットしていないこともあり得ます。 よって,その付近の概算値であると,お考え下さい。
  • 各地帯とも,全ての場所を調査したわけではありません。 この他に標高の低い場所があるかもしれません。
  • 各地帯とも,標高値は「東京湾平均潮位」を0.0mとする値です。 地域によって,平均潮位や満潮位は異なりますので,ご注意ください。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】