沖縄県:喜如嘉海岸と津波海岸のビーチロック(板干瀬)
地形の特徴

砂の石灰化現象,板干瀬(いたびし),砂嘴状ビーチロック,ビーチロック

地形と地質の三次元イメージ : 大宜味村,喜如嘉海岸~津波海岸
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「大宜味村」には,「ビーチロック(沖縄語で板干瀬)」が存在する海岸が2箇所あります。
北側の「喜如嘉」海岸では通常のビーチロックが分布し,南側の「津波」海岸では,海中に「砂嘴状」になったビーチロックが分布します。
空中写真:喜如嘉海岸,津波海岸

那覇空港に向かう飛行機から撮影できました。 この日は,北風だったので左窓から観察できました。
地形の三次元イメージ : 大宜味村,喜如嘉海岸

「板干瀬」は,「喜如嘉」海岸の波打ち際に分布しています。 「干瀬」の名のごとく,干潮時にしか観察することができません。 
地形の三次元イメージ : 大宜味村,津波海岸

「大宜味村津波」の小さな岬から,塩屋湾口の「宮城島」に延びる「砂嘴」に「板干瀬」があります。
なお,この砂嘴は,宮城島の手前で途切れていますが,地形図では繋がっているように記載されています。
【参考用露頭写真】

本部町「備瀬」の海岸にも,小規模ですが「板干瀬」が存在します。 厚さは5cm~10cm程度です。
水平線の左向こう側には「伊江島」が浮かんでいます。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 沖縄では「ビーチロック」のことを「板干瀬(いたびし)」と呼びます。
  • 海水に含まれる炭酸カルシウムのセメント作用で,砂や礫などが固まったものです。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫100,地図の風景 九州編Ⅲ 鹿児島・沖縄,pp.74-79,そしえて刊,1982年05月20日
  • 北海道大学大学院工学研究院環境循環システム部門 >環境生物工学研究室 > ビーチロックに学ぶ新たな地盤硬化・自己修復技術
  • 小元 久仁夫:南西諸島で最古のビーチロックとその意義,日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要,42,pp.1-14,2007年(2004年4月非公開)

【お断り】