徳島県:地すべり地形の祖谷川峡谷
地形の特徴

峡谷,地すべり地形,段畠,穿入蛇行

地形と地質の三次元イメージ : 三次市西祖谷山村
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「祖谷川」は,「剣山」の北斜面に源を発し,概ね西側へと流れますが,
旧西祖谷山村(にしいややまそん)の「かずら橋」で大きく北に転じ,旧山城町下川で「吉野川」に合流します。
「中央構造線」と「御荷鉾(みかぶ)構造線」に挟まれた「三波川変成帯(泥質片岩など)」の中を流れていますが,この変成帯の岩石は破砕されています。
結果的に, 激しい「下刻侵食」を受けて,殆どの場所で急傾斜の「V字谷」となっている一方,「地すべり」が多発することでも知られています。
注 本図の上半分の地層は急傾斜なのに対し,下半分の地層は概ね水平です。 また,下半分には,「珪質片岩」が出現することも特徴です。
地形と地すべり地形分布図の三次元イメージ : 三次市西祖谷山村,地すべり地形と集落
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。防災科学技術研究所の「地すべり地形分布図(出典,下記)」を表示します。

図は,旧西祖谷山村の核心部です。 谷底は,急峻な「V字」を呈しているため,とても人家を作れるような平地はありません。
従って,尾根に向かって急峻な傾斜を上り,やや緩くなっている場所に,民家を「散村」的に作ってきました。
防災科研から公開されている「地すべり地形分布図」では,「地すべり地形」と評価された場所が祖谷川流域に密集していることがわかります。
将来にわたって,地すべりが発生しないことを祈りましよう。
注 「西祖谷山村善徳西地区」で発生した「地すべり」に関する資料があります。 参考資料をご覧ください。
【地上写真】三次市西祖谷山村

急傾斜の山腹で,わずかな緩傾斜地に住居を設けたため,祖谷川からの高度差は50m~200mにも及びます。
戦後,自動車道が整備されるまでは,どこまでも歩かざるを得なかったのです。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 日本三大秘境とは,岐阜県白川郷, 徳島県祖谷渓と宮崎県椎葉村である,との説があります。

【引用情報】

【参考情報】

  • 考図書:そしえて文庫97,地図の風景 四国 徳島・香川・愛媛・高知,pp.42-48.,そしえて刊,1982年3月10日
  • 鈴木 一考:「善徳地すべりの対策工」の紹介,四国技報,第7巻,第13号,pp.40-42.,2007年7月

【お断り】