三重県:琵琶湖発祥の地とされる伊賀上野盆地
地形の特徴

古琵琶湖層群,上野盆地,河川狭隘,新規断層地形

地形と地質の三次元イメージ : 上野盆地(大山田地区)
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「伊賀上野盆地」には,「新第三紀中新世~鮮新世」にかけて,「大山田湖」と呼ばれる湖の底で堆積した「古琵琶湖層群」という地層が広く分布しています。
「琵琶湖」の発祥地,とも言える由緒ある場所と言われています。!琵琶湖は移動したのです!
地形と地質の三次元イメージ : 木津川狭隘部と島ヶ原断層
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琵琶湖の前身「大山田湖」がこの地を去った後,この地は盆地となりました。
湖水があった時と同じように,集まってきた川水は「木津川」となって,はるばる淀川まで下ってゆきます。
で,不思議に思うのは,木津川は軟らかい「古琵琶湖層群」ではなく,硬い地層である「花崗閃緑岩」の所を,峡谷となって流れていることです。
大山田湖が北に移動したこと,「木津川断層」を構成する「島ヶ原断層」が活動したこと,など複雑な大地変動の結果と思いますが,・・・・。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「古琵琶湖層群」は,「大山田湖」という湖底で堆積した泥や砂が固まったものですが,その時期に現在の「琵琶湖」は存在しませんでした。
  • 大地の沈降運動がこの大山田付近で始まり,沈降運動の中心地が北に移動して,現在の琵琶湖(北部)に至った,と理解されています。
  • 一連の沈降運動は,まだ北に向かっているようなので,1000万年くらい後の世には,琵琶湖は無くなっているかもしれません。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】