群馬県:二つの陥没カルデラを持つ赤城火山(山頂カルデラ,深山カルデラ)
地形の特徴

赤城山,火山地形,陥没カルデラ,カルデラ湖,火口湖,日本百名山

地形と地質の三次元イメージ :
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  • 「赤城火山」は,今から10万年ほど前の後期更新世に,主として火山砕屑岩である「凝灰角礫岩(tB)」で構成される「成層火山」ができました。
  • やがて大噴火を起こして,南北約4km×東西約6kmの「深山カルデラ」ができ,その後,南北約4km×東西約3kmの「山頂カルデラ」ができました。
    いずれも「陥没カルデラ」と考えられています。
  • 深山カルデラの内部には,鈴ヶ岳やコフタ山など4座の中央火口丘が存在します。
  • 山頂カルデラ内にはカルデラ湖である「大沼」ができるとともに,「地蔵岳」や「長七郎山」などの中央火口丘が形成されました。 小沼は長七郎山の火口湖です。
  • 長七郎山の噴火によって赤城火山は終息したようです。
地形の三次元イメージ : 山頂カルデラ
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  • 黒檜山は,山頂カルデラの外輪山(環壁)の一部です。
    溶岩(A1)で構成されているため,凝灰角礫岩(Tb)で構成されている他の外輪山よりも侵食に強いため,最高峰として残っているのでしょう。
  • 駒ヶ岳も同様に,外輪山(環壁)の一部で,溶岩(貫入岩か?)で構成されているため,独立峰のように聳えています。
  • 円錐火山の地蔵岳や火口湖を持つ長七郎山は,山頂カルデラ内の中央火口丘です。
  • 中央火口丘の最終段階は長七郎山の噴火と言われています。 他の中央火口丘とは異なって,「火口(湖:小沼)」を形成しました。
  • 噴火が終息した後の侵食はものすごく,深山カルデラを貫流する「沼尾川」はそのまま山頂カルデラに達し,大沼の水位を低下させた,と言われています。 このまま侵食が続けば,いずれ大沼も湿地帯へと変わって行くかもしれません。
  • 山頂カルデラ内に進入している河川は,大沼を排水している沼尾川の他に,「赤城白川」と「粕川」があります。
    この中で最も新しく侵入したのは,谷頭の形状から粕川と思われます。
地形の三次元イメージ : 深山カルデラ
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  • 山頂カルデラの外側に分布する河川の大部分は,「放射状谷」の形状を呈しています。
  • 一方,「鈴ヶ岳」とその周辺を流れる複数の河川(ただし,殆ど水無川)は,「Pt-A」で「沼尾川」に合流してから西側に流下しているなど,大きな楕円形の凹地が形成されているため,この構造は「陥没カルデラ」では,という仮説が立てられました。 地質図では「深山カルデラ」と記載されています。
  • 前述のように,鈴ヶ岳,コフタ山,矢筈山に加えキズ山は,深山カルデラ内の中央火口丘です。
  • 地質図では,山頂カルデラよりも古い,と指摘しています。
赤城山(黒檜山)

この登山ルートは,現在の一般ルートを示しており,深田久弥の登山ルートとは異うかもしれません。
  • 深田久弥は,水沼→鳥居峠→大沼湖畔→黒檜山のルートで赤城山登山を行いました。
    しかし,現在自動車道の終点鳥居峠からは,尾根伝いに黒檜山に登れるので,こちらのルートをトレースしてみました。
  • 地形図上の標高差は約436mですが,途中駒ヶ岳のアップダウンがあるので,歩行上の登りは約540mとなります。
  • また,歩行上の距離は約2.7kmなので,健脚者ならば2時間弱で,黒檜山山頂に到達できるでしょう。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】