北海道:雌阿寒岳火山群(ポンマチネシリ,中マチネシリ,阿寒富士)
地形の特徴

火山地形,阿寒カルデラ,溶岩流,爆裂火口

地形と地質の三次元イメージ : 阿寒カルデラと雌阿寒岳火山群
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「阿寒カルデラ」は,今から約15万年~20万年前にできたと考えられています。
「雄阿寒岳」は,阿寒カルデラの中心よりやや東北で噴火した「後カルデラ火山(中央火口丘)」です。
同様に,阿寒カルデラの南東端では,「雌阿寒岳」を中心とする火山群が噴火しました。 雄阿寒岳とは異なって,盛んな噴気活動がみられます。
地形の三次元イメージ : 雌阿寒岳火山群

「雌阿寒岳」は,8つの火山から構成される「複式火山」です。
第一期の火山群は,約2万年前に活動した「南岳」,「中マチネシリ(第一火口)」や「剣ヶ峰」などです。
第二期の火山群は,約1万年前に活動した「中マチネシリ(第二火口と第三火口)」です。
第三期の火山群は,約6千年前から現在まで継続している「ポンマチネシリ」,「西山」,「北山」と「阿寒富士」です。
中でも,「北山」は噴火口がどこだかわからないのに,実に大量の「溶岩」を流出していることに驚かされます。
地形の三次元イメージ : ポンマチネシリ火山と中マチネシリ火山

「雌阿寒岳火山群」の主峰「ポンマチネシリ」は,「赤沼火口」と「青沼火口」という二つの火口を持っています。
一方,「剣ヶ峰」との間にある「中マチネシリ」は,第一(①)から第三(③)と言う,三段階の噴火がありました。
【現場写真】

鶴居村中心部近くで撮影しました。 「雄阿寒岳」とは異なって「ポンマチネシリ」と「中マチネシリ」は,現在も盛んに噴気を出しています。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「雌阿寒岳火山群」は,ポンマチネシリ,中マチネシリ,西山,北山,阿寒富士,東岳,1042m峰と南岳という8座で構成されています。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:そしえて文庫82,地図の風景 北海道編Ⅱ 道東・道北,pp.134-141.,そしえて刊,1980年 3月 1日
  • 国土交通省,国土地理院 > 雌阿寒岳・雄阿寒岳
  • 産業技術総合研究所・地質調査総合センター > 阿寒岳

【お断り】