神奈川県:大涌谷と早雲地獄で発生した地すべり
地形の特徴

火山性地すべり,噴気現象,熱水変質,谷頭侵食

地形と地質の三次元イメージ : 箱根火山・大涌谷
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「大涌谷」と「早雲地獄」は,箱根火山の中央火口丘の一つ「神山」の北斜面にあります。
両者は,共に「火山性地すべり」と言う,共通した特徴を持っています。
「谷頭侵食」が激しくなった結果,いわゆる熱水変質を受けた地層に入り込んだため,地すべりが発生したことで知られています。
地形の三次元イメージ : 大涌谷と早雲地獄
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。大涌沢(谷)と早雲山で発生した地すべりの概略位置を表示します。

噴気活動があると,火山体を構成する岩石が変質により粘土化し,滑りやすくなります。
「大涌沢(谷)」の源頭部直下には噴気孔が沢山存在し,1910年以降この源頭部直下で,地すべりが頻発するようになりました。
また,2015年には火口からの噴気活動が活発化し,大涌谷周辺への入山が規制されました。
「早雲地獄」は,「須沢」の源頭部にあたる馬蹄形の凹地です。 元々は,爆裂火口であったと言われています。
「地獄」という名前の通り,この凹地にも噴気孔があって,熱水変質による粘土化作用により,地すべりが発生しています。
1953年7月26日,早雲地獄で発生した地すべりにより,強羅橋まで達する土石流を誘発し,死者が10名という災害が発生しました。
案内用空撮写真 : 箱根火山

箱根火山(カルデラ)の全容です。 羽田を離陸して,鹿児島や沖縄を目指す飛行機から撮影できます(進行右側です)。
【引用情報と参考情報】

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第2集 -保存すべき地形-,p.53,古今書院刊,2002年3月23日
  • 防災科学技術研究所ほか4団体: 箱根山大涌谷2015年噴火火口の遠望観察,火山噴火予知連絡会会報,第122 号,pp.192-199.,2018年,(気象庁)
  • 斜面防災対策技術協会 > 個別地すべりの紹介・神奈川県 > 大涌沢地すべり
  • 斜面防災対策技術協会 > 個別地すべりの紹介・神奈川県 > 早雲山地すべり
  • URBAN KUBOTA > No.20 > 大涌谷・早雲山

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