鹿児島県:笠野原(しらす台地,シラス台地)
地形の特徴

入戸火砕流堆積物,しらす台地,シラス台地

地形と地質の三次元イメージ : 笠野原(かさんばい)周辺
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「笠野原台地」は,「肝属川」本流と支流である「串良川」の間に挟まれた,東西の最大幅が約12km,
南北の最大幅が約16kmという,九州地方で最も広大な「しらす(シラス)台地」です。
しらす(シラス)は,元々鹿児島地方での方言で,正式には「入戸(いと)火砕流堆積物(非溶結部)」と言います。
入戸火砕流堆積物には,溶結部と非溶結部がありますが,しらすは非溶結部のみを指します。 すなわち,細粒の軽石や火山灰の混合物で構成されています。
地形(標高段彩図)の三次元イメージ : 笠野原

非溶結の「しらす」は,空隙が多いため,雨水はほぼ全て地中深くまで浸透します。
また,非溶結のため雨水による侵食に弱く,随所に肝属川の本支流の攻撃を受け,深い谷ができています(できつつあります)。
「久保田ほか(2005)」によると,しらすは透水性が高いため地下水位は深いところにあり,河川水の標高よりやや高い程度とされています。
【現場写真】 笠野原の地下壕からの湧水

笠野原周辺では,第二次世界大戦当時に数多くの「特殊地下壕(防空壕)」が掘削されました。
写真の地下壕では,2944年(45年?)の掘削時に地下水が湧出し,写真を撮影した2002年5月時点でも枯れておらず,
周辺地区の雑用水として利用されていました(右写真のパイプ)。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「入戸火砕流堆積物」など,個々の火砕流堆積物を,全国的にまとめて示す場合には「大規模火砕流堆積物」と言います。
  • 「しらす(シラス)」は,入戸火砕流堆積物に限ったことではないようですが,入戸火砕流は極めて広い範囲に分布していることから,「しらす=入戸火砕流(非溶結部)」と思ってもよさそうです。 なお,入戸火砕流でも「溶結部」は,しらすとは呼ばないようです。

【引用情報】

【参考情報】

【お断り】