岐阜県:鏡平のガキ田(池塘)
地形の特徴

池塘,ガキ田,山上台地

地形と地質の三次元イメージ : 北アルプス南部
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

北アルプスの主稜にある「樅沢岳」から,南西に派生する大きな尾根を少し行くと,「弓折岳」があります。
その「弓折岳」を支える東の尾根には,大小の「ガキ田」を持つ「鏡平」という,比較的小振りな「山上台地」が広がっています。
地質は,中生代ジュラ紀の花崗閃緑岩・トーナル岩が北半分を占め,南半分は中生代白亜紀の砂岩・泥岩です。
地形の三次元イメージ : 鏡平

高山の池塘ができる条件とは,「尾根が少し広くなっていること」,「適当な雨量・雪量があること」に加え
「泥炭が形成されるだけの年月が経っていること」などでしょうか。
「鏡平」は立山の「弥陀ヶ原」のような広大な土地ではありませんが,偶然が重なりあって水を湛える池塘が形成されたのでしょう。
【記事,引用情報と参考情報】

【記事】

  • 立山周辺では,池塘のことを「餓鬼が飢えをしのぐために作った田んぼ」に見立てて「餓鬼田(ガキタ)」と言うことがあります。
    「鏡平」は岐阜県になりますが,立山からも縦走できることから,同じ呼称が使われていると思われます。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第1集 新装版 -危機にある地形-,p.109,古今書院刊,2000年12月8日

【お断り】