石川県:河北潟と内灘砂丘
地形の特徴

潟湖(ラグーン),海岸砂丘,干拓

地形と地質の三次元イメージ : 河北潟と内灘砂丘,邑知潟平野
‼マウスオーバー‼  地図上にマウスを乗せてください。産総研・地質調査総合センターの「1/20万 シームレス地質図(出典,下記)」を表示します。

「河北潟」は,加賀平野(金沢平野)の北端に存在し,この付近を「河北平野」と呼ぶ場合もあります。
南に隣接する「手取川」は,大雨が降る度に白山から大量の土砂を河口まで運んできました。
その土砂は,海流によってこの場所まで運ばれて「内灘砂丘」を形成したので,かつての湾が閉じ込められたのです。
元々,この辺りの海が遠浅であったことも,砂丘の形成に関する重要な条件となりました。
地形図の変遷 : 河北潟

かつて,河北潟は北陸地方で最も面積の広い「潟湖(汽水湖)」でした。
1963年度(昭和38年度)年に「国営干拓事業」として干拓工事が開始されましたが,当初目的は「水田」だったようです。
その後,畑地へと用途変更が行われ,1971年度(昭和46年度)に干拓工事が終了,1986年度(昭和61年度)に干拓事業が終了したとのことです。
地形(標高段彩図)の三次元イメージ : 河北潟と内灘砂丘

土砂の供給は手取川ですが,砂丘の形を作ったのは,冬の季節風です。
河北潟近傍の内灘砂丘で最も特徴的なのは,古砂丘の上に新砂丘が重なっていることで,一般的な砂丘に見られる「浜提列」は殆ど存在しません。
「海水準」の変化に伴って砂丘の形成期が異なるため,古砂丘と新砂丘に区別されているそうです。
【参考】既往の「液状化危険度マップ(分布図)」について

図右の「重ねるハザードマップ」による「石川県液状化危険度分布図」は,250mメッシュと言う大まかなものです。
一方,図左の国土交通省と地盤工学会から公刊されている「石川県内液状化しやすさマップ」は,
微地形と地盤情報に着目して推定されているため,現実の地形に応じた予測図となっており,きわめて理解しやすいと思います。
予測結果で最も大きく異なっているのは「河北潟干拓地」と,「内灘砂丘」頂部の予測結果でしょう。
今後の予測精度を向上させるためにも,実際に発生した液状化被害との比較検討が望まれます。
【記事・引用情報と参考情報】

【記事】

  • 「令和6年能登半島地震」で被災された皆様に,心よりお見舞い申し上げます。
  • 本ページで使用している「地形情報」と「地質情報」は,いずれも令和6年能登半島地震が発生する以前から公開されていたものです。
  • 「石川県内液状化しやすさマップ」によると,「河北潟」の南側で「浅野川」沿いの低地における液状化危険度が「4」であることから,この土地は「砂地盤」であって,地下水位が極めて「高い(地表面の近くにある)」のだろう,ということが類推できます。

【引用情報】

【参考情報】

  • 参考図書:日本の地形レッドデータブック 第1集 新装版 -危機にある地形-,p.90,古今書院刊,2000年12月8日
  • URBAN KUBOTA No.31 > 加賀平野
  • 藤 則雄:北陸の海岸砂丘,第四紀研究,第14巻,第4号,pp.195-220.,1975年12月

【お断り】