カシミール3D を使用して作成した地形図などの三次元画像と特殊な処理(事例)
このページについて
  • 地形・地質情報ポータルサイトでは,「カシミール3D(Kashmir 3D)」を利用して,地形図,地質図や活断層図など,様々な種類の三次元画像(3D-Image)を可視画像化処理して公開しています(例,日本の地形千景プラス)。
  • 本ページは,「日本の地形千景プラス」で公開している三次元画像の中から,種類(ジャンル)ごとの画像例を紹介しています。
  • 併せて,同様の三次元画像を作成するために必要な情報の入手先やパラメータについても公開します。 少しでも参考になれば幸甚です。
  • また,「標高段彩図」を作成するのに便利な「36色カラーパレットデータを公開」しています。 ご自由に(加工して)お使いください。
  • 各地図画像をクリックすると,当該ページにジャンプします。
三 次 元 画 像 の 種 類 主 な 特 徴

20万分の1シームレス地質図 [松浦半島付近の例]

  • カシミールDは北海道から沖縄県の先島諸島まで整備されている20万分の1 シームレス地質図を利用できます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,シームレス地質図を利用することができます。
  • 使用可能なシームレス地質図は,256ピクセル×256ピクセルの「ラスタタイル」です(ベクタタイルには対応不可です)。

地質図幅 [5万分の1地質図幅 「立山」の例]

  • カシミール3Dは,下記仕様で公開されている全ての地質図幅を利用できます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,下記仕様の全地質図幅を利用することができます。
  • 使用可能な地質図福は,256ピクセル×256ピクセルの「ラスタタイル」です(ベクタタイルには対応不可です)。
  • 地質図幅の種類は「5万分の1」,「7.5万分の1」や「20万分の1」などがありますが,国内の全てがカバーされているわけではありません。 具体的な地質図幅名については 産総研のウェブサイト で公開されています。

火山地質図 [5万分1の富士地質図の例]

  • カシミール3Dは,下記仕様で公開されている全ての火山地質図を利用できます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,全ての火山地質図を利用することができます。
  • 使用可能な火山地質図は,256ピクセル×256ピクセルの「ラスタタイル」です(ベクタタイルには対応不可です)。
  • 火山地質図は,全ての火山について整備されているわけではありません。
    具体的な火山については 産総研のウェブサイト で公開されています。

都市圏活断層図 [1:25,000活断層図「谷汲」の例]

  • カシミール3Dは,下記仕様で公開されている全ての都市圏活断層図(全国一葉) を利用できます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,都市圏活断層図を利用することができます。
  • 使用可能な都市圏活断層図は,256ピクセル×256ピクセルの「ラスタタイル」です(ベクタタイルには対応不可です)。
  • 都市圏活断層図は,国内の全てをカバーしているわけではありません。
    具体的な断層図については 国土地理院のウェブサイト で公開されています。

治水地形分類図 [石狩川中流域の例]

  • カシミール3Dは,下記仕様で公開されている全ての都市圏活断層図(シームレス) を利用できます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,治水地形分類図を利用することができます。
  • 使用可能な治水地形分類図は,256ピクセル×256ピクセルの「ラスタタイル」です(ベクタタイルには対応不可です)。
  • 治水地形分類図は,国内の全てをカバーしているわけではありません。
    具体的な場所(河川名)については国土地理院のウェブサイト で公開されています。

古地形図(今昔マップ on the Web)[京阪神圏 1/2.5万古地形図(1922年~1923年)の例]

  • カシミール3Dは,下記仕様で公開されている全ての古地形図(地方ごとにシームレス) を利用できます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,古地形図を利用することができます。
  • 使用可能な古地形図は,256ピクセル×256ピクセルの「ラスタタイル」です(ベクタタイルはありません)。
  • 古地形図は,国内の全てをカバーしているわけではありません。
    具体的には今昔マップ on the Web のウェブサイト で公開されています。

自作ラスタタイル [2021年7月熱海土石流の例]

  • カシミール3Dでは,「Google Maps」に使用されている下記仕様のラスタタイルも利用することができます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,自作ラスタタイルを利用することができます。
  • 使用可能なタイル画像は,256ピクセル×256ピクセルの「ラスタタイル」です(ベクタタイルはありません)。


 ビットマップ地図の作り方とセットアップ方法も記載

自作ビットマップ地図画像 [地すべり地形分布図の例]

  • カシミール3Dでは,ビットマップ形式で保存された地図画像(ラスタイメージ)を利用することができます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,ビットマップ画像を利用することができます。
  • 使用可能な地図画像は,Windows形式,解像度は24bitで非圧縮のものです。
  • 注 防災科学技術研究所から,「地すべり地形分布図」の「ラスタタイル(WMTS)」が公開されています。
    Google Mapsなど一般的なWeb-GISブラウザでは表示できるのですが,カシミール3Dでは動作が不安定の上,タイル画像の品質が良くありません。 事務局では,一度ビットマップ画像に変換してから三次元可視化処理を行っています。
特 殊 処 理 の 種 類 主 な 特 徴

標高段彩図 [0m~35mを36色で区分した例 : 雄物川の河成段丘と旧河道]

  • カシミール3Dでは,任意の「標高段彩図」を描画する機能があります。
  • ユーザは,「標高-カラーコード」の設定を行う必要がありますが,常に保存されるので,作成の手間は一度だけで済みます。
  • 本事例で使用している「カラーパレット」を公開しています。
    カシミール3Dのパレットフォルダにコピーするだけで使用できます,。


  独自DEMの作成方法や留意点などについても記載

自作したDEMから作成した標高段彩図 [海陸・合成地形図の例]

  • カシミール3Dでは,「GTOPO30」規格に準拠した標高データ(メッシュデータ)を利用することができます。
  • 三次元画像(鳥観図)を作成できるカシバードでも,同様にGTOPO30規格準拠の標高データを利用することができます。
  • 本事例は,陸域の5mDEMと海域の水深図から50mDEMを推定計算し,それを基にして「標高段彩図」を作成した試作です。
  • 自作したDEMの場合でも,同じ範囲の地形図(ビットマップ図)と合成して表示することが可能です。