希望ヶ丘公園の壕 No.43;那覇市牧志3丁目
写真撮影:2016年4月,2018年5月

希望ヶ丘公園のほぼ中心部にあるガマ(壕)の入口です。 植栽で,あまり目立ちません。 撮影:2016年4月。

坑口A:御嶽として利用されているようです。  金網で閉鎖されていますが,施錠されているので,鍵があれば立ち入りは可能です。
坑口B:壺屋やちむん通りに面する鍾乳洞の入り口。 両者は,中で繋がっている,という情報があります。  撮影:2016年4月。

坑口Aの隙間から撮した御嶽の内部です。 天井(天盤)がかなりの規模で崩壊しています。 
坑口Aからの光が届いているところは明るくなっており,崩壊した土砂なども赤い色をしています。

2年間の変化は「猫だけ」のようです。
記事

・牧志の公設市場に繋がるアーケード「むつみ橋通り街」の中程,左に折れる小道に,かつて地元の人しか行かなかった?「花笠食堂」があります。
 その先はなにやら暗い木立に覆われた小高い丘ですが,その丘全体が「希望ヶ丘公園」です。

・希望ヶ丘はすべて琉球石灰岩で構成されており,前述の小道から公園に入って左に向かうと,上段の御嶽(拝所)に行き着きます。これが本壕の坑口です。
 丘の反対側には新しく道路が造られ,その斜面に金網で覆われた坑口があります。 この二つはおそらく中で繋がっていると考えられます。

引用文献[1フィート運動の会 活動報告]

調査日:1992年10月8日 No.43
 ・様 子:奥行約50メートルの自然洞窟。 入口3カ所の内1カ所は拝所。 土砂が堆積し天井までの高さ約1メートル。
 ・形 態:自然壕
 ・使用者:民間
 ・遺 品:なし
 ・土 質:琉球石灰岩

関連情報

① 那覇市立教育研究所の公開資料(旧那覇地区 No.5)